IPEトレーニングコース2017報告
目 的
様々な教育社会環境に対応した多職種連携教育の普及と発展
期 間
2017年8月21日から8月26日
場 所
群馬大学
参加者 合計50人
(内訳)
海外の大学等(18人)
フィリピン1人、モンゴル1人、ベトナム1人、
インドネシア4人、ネパール2人、タイ8人、イギリス1人
国際機関招聘者(1人)
WHO/WPRO 1人
海外招聘者(2人)
タイ2人
WHOCC(4人)
2大学から2人、1施設から2人
国内行政機関(1人)
1施設1人
国内医療機関(1人)
1施設1人
群馬大学(23人)
WHO協力センター所属教職員18人、教員1人、大学院生1人、学部生3人
コース内容
今年のトレーニングコースには、特筆すべきことが2つあった。一つは、世界的に高名なタイ保健省元事務次官Suwit Wibulpolprasert氏やWHO西太平洋地域事務局のWHO協力センター担当官Intrajit Hazarika氏から講演や助言をいただくことができたこと。そしてもう一つは、国内のWHO協力センターとの連携を深められたことである。兵庫県立大学WHO看護協力センターと新潟大学WHO口腔保健協力センターからは講師として、国立国際医療研究センターとJICAからは今後の連携に向けオブザーバーとして教職員がトレーニングコースに参加した。WHOやWHO協力センター教職員による講演を開講することで、より国際的な視点からの参加者間の情報共有を目指した。参加者は研修期間中に、そうしたWHOやWHOCCによる国際保健戦略も踏まえながら、ツールキットに基づき行動計画を作成した。そして、中間発表でのIntrajit Hazarika氏の助言をもとにさらに計画を練り、最終発表に臨んだ。今後参加者は行動計画をもとに自国でIPEプログラムの導入・改善を行い、当センターはその状況を調査しながらそれぞれのプログラムの導入や改善を支援していく予定である。
講義
・保健人材育成のためのWHOの取り組み
・国際保健の現状と課題
・群馬大学のIPEプログラム
・IPEの評価法
ゲスト講義
・UHC(Universal Health Coverage)時代における保健人材育成の国際的動向
講師 Suwit Wibulpolprasert氏
Vice Chair, International Health Policy Program Foundation (IHPF) and Health Intervention
and Technology Assessment Foundation (HITAF), Thailand
講師 Wanicha Chuenkongkaew氏
Coordinator, Asia-Pacific Network for Health Professional Education Reform, Thailand,
Professor, Faculty of Medicine, Mahidol University
・医療人材教育―質と量のギャップを埋める
講師 Intrajit Hazarika氏
Health Sector Specialist, WHO Western Pacific Regional Office
・WHOの口腔衛生戦略
講師 小川祐司氏
新潟大学WHO口腔保健協力センター副所長
・災害と看護
講師 増野園惠氏
兵庫県立大学災害健康危機管理WHO協力センター所長
ワークショップ
・各国の保健人材育成のためのIPEの適応
・IPEプログラム作成のためのツールキット使用説明と作成
・群馬大学のIPE実習体験(模擬症例をもとにした模擬的多職種連携実習)
・討議「多職種連携教育の自国における能力育成のための活用」
・IPEプログラム導入に向けた行動計画の作成
主催: 群馬大学多職種連携教育研究研修センター(WHO協力センター)
後援: 日本インタープロフェッショナル教育機関ネットワーク (JIPWEN)
群馬大学大学院保健学研究科